スペイサイド蒸溜所とは
その名の通り、スコットランドのスペイ川の上流に位置する「スペイサイド蒸溜所」。1990年のクリスマス12月25日に、最初のひとしずくが蒸留されたという、新興蒸溜所のひとつです。
スペイサイド蒸溜所は現在、エジンバラのハーベイ社が所有しており、「スペイ(SPEY)」というブランド名で、シングルモルトをリリースしています。
ハーベイ社の創業者である、ジョンとロバートの兄弟は、1770年にウイスキー事業に参入し、ヨーカー蒸溜所を立ち上げました。ブルックラディの創業も、彼らによる功績のひとつ。
彼らの造ったウイスキーは、Harvey’s(「ハーベイの」の意)と呼ばれ、親しまれていました。イギリスの詩人ジョージ・ゴードン・バイロン卿も、その味わいに惚れ込んでいたひとり。その親交は厚く、バイロン卿の結婚式には、ハーベイ兄弟のウイスキーを、ジョージ3世に献上したほど。
そんな背景を持つハーベイ社が1990年に立ち上げたのが、このスペイサイド蒸溜所。閉鎖したロッホサイド蒸溜所から受け継いだポットスチルを使用し、ウイスキーが造られています。
王室とのつながり
1815年、バイロン卿がジョージ3世にウイスキーを献呈して以来、スペイサイド蒸溜所と英国王室には深いつながりがあります。
ロンドン塔、ケンジントン宮殿など、王宮の施設を管理する慈善団体、Historic Royal Palacesと協賛し、記念ボトルを各王宮で販売しています。
The Prince’s School of Traditional Artsは、伝統的な絵画やその他芸術、伝統工芸などを教える大学院大学ですが、スペイは各国の優秀な生徒に、奨学金を用意しています。
スペイサイド蒸溜所の、優雅で爽やかなモルトウイスキーをお楽しみください。
ラテン語の名前を冠した、スペイの最もスタンダードなシリーズです。
カスクタイプや、ピートの有無、加水により、それぞれの特徴がきわ立ちます。
深いルビーブラックに輝く、ミステリアスなウイスキー、ベイン・ドゥ。
真っ黒とも形容できる色合いは、フィニッシュに使用する、ルビーポート樽の影響。