先日静岡蒸溜所に搬入された、スコットランドのフォーサイス社製蒸留機。
再留に使用する蒸留機の組み立てが完了いたしました!
本日は、その模様をお伝えします。
搬入が無事に済み、フォーサイス社から来た蒸留機の部品が所狭しと蒸溜棟の中に並んでいます。
その奥では、実は製造も並行して行われています。狭くて大変です。
この狭い中で大活躍してくれたのが、「カニクレーン」。軽井沢蒸留所から設備を移動する際にもお世話になったクレーンが、大きくなって戻ってきました。
巧みな脚さばきで場所を確保し、室内の細々したものを移動して作業スペースを確保します。
スペースができたら、まず蒸留釜とコンデンサーのための台座を組み立てます。
てっきり釜の設置から始まると思いきや、コンデンサーから設置するとのこと。コンデンサーの位置を決めてからではないと、うまく組み立てができないそうです。
先ほどのカニクレーンで、コンデンサーを台座まで吊り上げます。
次は、いよいよ蒸留釜。上の梁ギリギリまでクレーンが伸びていきます。
続いてヘッド部分。揺れないよう、ゆっくりと持ち上げられていきます。梁にぶつからないように、みんなで上を確認しながらの作業です。
写真でもわかるように、本当にギリギリのところをクレーンの首が通っています。さすがプロは違います!
ヘッド部分を釜に固定した後は、ネック部分です。リフトを接続部分まで高く伸ばして、位置を調節し、こちらも固定します。
いよいよラインアーム。組み立て間近で手に汗握りしめていたところ、どうやらトラブル発生です。
コンデンサー部分とネック部分の位置が微妙に違っていて、ラインアームがつけられないとのこと。
いろいろ試してみたものの、やり直すことに…
そんなわけで、せっかく固定したヘッドを外し、蒸留釜の位置を調整することになりました。やっぱり大きいサイズになると細かい調整が必要なんですね。
微調整を終え、無事にラインアームもつながりました!
これで再留釜の組み立てが完成です。
近づいてみると、こんな感じです。
窓からの光を浴びてキラキラ輝く蒸留機は、本当に綺麗です。年明けに始まる、初留用の蒸留機の組み立てもどんな風になるのか、今から待ち遠しい限りです。
早ければ、2017年2月頃からこのフォーサイス社製の蒸留機も使って蒸留ができるかもしれませんので、お楽しみに♪