【メディア】雑誌 BARATEE vol.3 2015年11月 特集インタビュー[ウイスキー X イマジン]

雑誌 BARATEE vol.3 に、弊社代表 中村のインタビューが掲載されました。

BARATEE は、「大人をちょっとだけ楽しく暮らすためのワンテーママガジン」をコンセプトに静岡で編集・発行されている雑誌です。

11月20日に発売された今号の特集テーマは
「イマジン 10人のイマジンが、創り出す今。」

映画『ラストナイツ』の紀里谷和明監督を先頭に、10人のインタビューが掲載されている中、中村はウイスキー×イマジンとして9人目で登場しています。

取材は、静岡蒸溜所の建設工事が始まる前に行われ、まだ何も無かった更地の真ん中にイスを並べてインタビューが進みました。

ウイスキーに詳しいインタビュアーの方が来てくださり、ウイスキー製造に取り組むことを決意した経緯や、静岡蒸溜所が実現するに至ったいきさつ、夢だったヴィジョンがなぜ実現に向けて動き出すことができたのか、などを語っています。

静岡の戸田書店および丸善ほか、いくつかの店舗で購入することができます。
その他の販売店および通販は、下記のリンクをご覧ください。
http://baratee.jp/#buy

バラッティ 公式サイト
http://baratee.jp/

BARATEE-Vol3

BARATEE-Vol3-1-2

ウイスキー×イマジン / 中村大航
Taiko Nakamura

中村大航さん、夢を叶える秘訣って何ですか?

「自分を変えてでも叶えたい。
そう思う夢に出会ってしまった。
だから、諦めようとは絶対に思わなかった。」

来春、静岡市葵区玉川にウイスキーの蒸溜所をオープンします。私がウイスキーに興味を持ったのは20歳の頃。知り合いに誘われて参加したウイスキーの試飲会でウイスキーの面白さを知り、はまりました。「ウイスキーの魅力って何?」と友人に聞かれたことがあります。そのとき浮かんだのが「忘我」という言葉。ウイスキーを飲んでいる最中は何も考えていません。ただ味わっているというか、ウイスキーと一体になっているというか。そのひとときがたまらなく好きなんです。だからといって、最初からつくり手を目指していたわけではありません。

転機が訪れたのは2012年の6月です。スコットランドのアイラ島に4日間滞在して、島内にあるカリラ、アードベッグ、ボウモアなどの蒸溜所を見て回りました。 アイラはスコットランドの西南にある島で、「ウイスキーの聖地」とも呼ばれています。蒸溜所はどれも大きく、設備も立派。終始、圧倒されっぱなしだったのですが、ひとつだけ例外がありました。2005年に操業を開始したキルホーマン蒸溜所です。見た瞬間、驚きました。その規模の小ささに!私の家は精密機器をつくる会社を経営していますが、敷地はうちの会社より狭い。同時に、こんな小さな蒸溜所で生まれたウイスキーが世界中で飲まれていることにとても感動しました。そして、思ったんです。「この規模なら自分にもできるんじゃないか」と。

翌月、埼玉県の秩父蒸溜所に向かいました。秩父蒸溜所を立ち上げた肥土伊知郎さんに、蒸留所設立のノウハウを伺うためです。肥土さんはマイクロディスティラリー(小規模蒸留所)創業の先駆者であり、彼がつくる「イチローズモルト」は世界でも高い評価を得ています。そんな肥土さんと話しをするうちに、まずはウイスキー業界に飛び込むのが先決だと考えるようになりました。そこで、ウイスキーの輸入販売を始めることにしました。

輸入販売をしながら、蒸溜所の土地探しもスタート。ここ玉川の土地に出会ったのは、土地を探しだしてから1年以上経った2014年の6月です。この場所を見たとき、スコッチウイスキーの一大産地であるスコットランドのスペイサイドによく似ていると感じました。山に囲まれていて、すぐそばには川が流れている。ウイスキーづくりの要といえる水質も申し分ありません。加えて、土地の所有者である市も、そして地元の人たちも、蒸溜所の建設を歓迎してくれている。蒸溜所を建てるならここしかないと思いました。

実は、2014年5月の時点で、スコットランドのフォーサイス社にポットスチル(蒸溜釜)をオーダーしているんですよ。昨今のウイスキーブームの影響でポットスチルの注文が殺到していて、3~4年待ちになるといわれて仕方なく。当然、悩みました。だって、土地が見つかる前ですから。そのうえ、注文の手付金だけで1000万円以上。簡単に決められる話じゃありません。でも、肥土さんにアドバイスされたんです。「ひとつずつステップを踏んでいたら夢は叶わないよ」って。この言葉に背中を押されて注文を決意しました。それから1ヶ月しないうちに玉川の土地に出会ったわけですから、何だか不思議ですよね。

ただのウイスキー好きだった私が蒸溜所のオーナーになれたのは、ウイスキーを自分でつくってみたいという夢が、私にとって真に情熱を持てる夢だったからだと思います。蒸溜所を建てる構想を父に話したとき、「そんなの無理だ」といわれました。それが当たり前の反応ですよね。私自身、もともとは石橋を叩いても渡らないタイプ。ほかのことだったら、これほど行動的にはなれなかったでしょう。けれど、そんな慎重な自分を変えてでも叶えたいと思う夢に出会ってしまった。だからこそ、輸入販売を始めてしばらくの間注文がまったくなくて不安になったときも、これぞという土地がなかなか見つからなかったときも、諦めようとは絶対に思わなかった。あとは、人との縁に非常に恵まれました。そのおかげで、ここまでやってこられたんです。

2016年中にはウイスキーの製造がスタートする予定です。目指すは、スコットランドのハイランド地方でつくられるウイスキーのような、繊細で優美な味わい。ここ静岡で生まれたウイスキーが、国内はもちろん、世界中で飲まれるようになったら嬉しいですし、蒸溜所自体も、大勢の人に訪れてもらえるような憧れの場所になれたらと思っています。ただ、静岡蒸溜所のウイスキーを飲んでもらえるのは早くても2019年です。これは、スコットランドの法律にならって樽で3年以上熟成したものだけを販売すると決めているため。でも、その間、製造工程の見学や、原酒の試飲などをしていただけるよう準備を整えています。ゆくゆくは、地元産の大麦を使ったウイスキーもつくりたいし、地元の蔵元さんやブルワリーさんとのコラボにも挑戦したい。ぜひ、楽しみに待っていてください。

text 小川裕子

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