日本農業新聞 東海エリアのニュースに、静岡県知事への表敬訪問のニュースが掲載されました！
静岡産大麦のウイスキー完成
焼津の生産者ら 県庁訪れ報告
【静岡・大井川】県産の大麦を使ったウイスキーが完成した。製造・販売するのは静岡市のガイアフローディスティリング。同社の中村大航代表取締役や焼津市の大麦生産者3人が、3月下旬に静岡市葵区の県庁を訪れて完成を報告した。
同社は、2015年からオール静岡産のウイスキーを目指して取り組んでいる。初年度は、静岡市で栽培を始めた大麦の収穫量が伸びなかった。その後、栽培に適した土壌の勉強会を開くなど、大麦栽培についての知識を深め、2019年からは焼津市で3人が栽培する。
この日は、同社の中村代表取締役が、川勝平太県知事に完成したウイスキーを手渡し、ウイスキー造りについて説明した。同社に県内産大麦を出荷する生産者らは、免責や大麦栽培などを紹介した。
ウイスキーは、16年産の県産大麦を使って造った5年熟成「100%静岡大麦 exバーボンバレル5年」と2020年産の焼津市の大麦を使った3年熟成のサンプル。焼津市産大麦を使ったウイスキーは、味わいを確認しながら熟成を続け、完成を待つ。
同社の中村代表は「大麦だけでなく、火入れの薪、水も県内産にこだわったウイスキー。大麦生産者への感謝をしつつ、多くの人に味わってもらえるよう作っていきたい」と話した。
同JA管内では、現在16ヘクタールで栽培していて、5月に収穫を迎える。生産者の小畑幸治さんは「高品質で収穫量の多い安定した生産を目指している。今後はさらに栽培面積を増やしたい」と意気込んだ。
