静岡新聞 2016年5月8日
麦秋
静岡・玉川地区 将来はウイスキーに
静岡市葵区の玉川地区で大麦の穂が黄金色に輝き始めた。大麦の収穫期を指す「麦秋」の景色が周辺の山々の新緑と美しいコントラストを見せている。
この大麦は、同区松野の建築資材業山本建材(山本雅也社長)が事業の一環として同区桂山で栽培している。広さ約1ヘクタールの田畑に二条大麦の種75キロをまいたのが昨年11月。3月初旬には、ひげの生えた特徴的な穂が姿を見せ始めた。「初めての栽培で何も分からず試行錯誤した」と山本社長。収穫は今月下旬になりそうという。
収穫された大麦は、同地区でウイスキー製造を始める「ガイアフロー」(同市清水区・中村大航社長)が活用する予定。それに合わせ山本社長は「地区の活性化になれば」と、ウイスキー蒸留所の近隣地に新たな農地整備を進めている。