静岡第一テレビ「news every. しずおか」にて、蒸溜所と完成したばかりのプロローグKをご紹介いただきました!
いま静かなブームとなっている、ウイスキー
4年前、静岡市内に蒸溜所を建設した、こちらの男性が
こだわりぬいて作ったウイスキーが、ようやく完成ました。
カスクオーナー「こんなに仕上がるんだ!」
「すごい!鼻に抜けていく感じ。」
静岡の豊かな風土を生かした、静岡産のウイスキー
男性の夢をはばたかせるのでしょうか?
オクシズの自然を表現した、究極のウイスキーづくりのこだわりとは?
先日、静岡市内で開かれた、ウイスキーの試飲会。
できたばかりのウイスキーのお味は?
酒販店「味にふくらみがあって、優しいかおりで、その中でしっかりとし
た主張が感じられる。すごくおいしいウイスキーができたと思う。」
酒販店「これから歴史が刻まれると思うと、熱いものがある。」
来月の発売を前に、県内の酒販店などが先行してその味を確かめていました。
いま日本のウイスキーは海外からも注目され、需要も増加傾向にあります。
そんななか、静岡市でウイスキーづくりをしているのが中村大航さん。
実は個人でウイスキー蒸溜所を立ち上げるのは、たいへん珍しく、
県内では唯一になります。
中村代表(以下中村)「おっかなびっくりというか、ドキドキしているけど、おいしいと言って
いただいけホッとしている。ようやく本当にスタートを切った感じ」
6年前まで、清水区の精密機械部品メーカーの経営をしていた中村さん。
もともとウイスキーが大好きで、本場スコットランドを訪れて蒸溜
所を見学した際に、自分でウイスキーを作りたいと決意して転職
日本全国でウイスキー作りに最適な場所を探し回ったと言います。
最適だったのが静岡市葵区の玉川地区。
南アルプスから流れる安倍川の支流の、豊かな伏流水に恵まれています。
中村「ウイスキーを造るためには、豊かでおいしい水が必要だし、綺麗な空気と
自然、十分な広さが必要。それが全部そろっているのがこの場所だった。」
2016年、この場所に総額6億円の費用を投じて作られたのが、
ガイアフロー静岡蒸溜所です。
ウイスキーづくりは、原料となる大麦の麦芽を発酵させ、蒸留したうえで
樽詰めして3年以上以上寝かせることで完成します。
蒸留所には、憧れのスコットランドの専門メーカーに発注した
設備が使われていました。
中村「これはポットスチル、蒸留機といいます。ウイスキーのもろみを蒸
留することによってアルコールを凝縮して濃度を上げています。」
じつはもうひとつ、こだわりの蒸留機があります。それは伝説
とも言われたウイスキー「軽井沢」を作っていた設備です。
2012年に閉鎖された軽井沢蒸溜所で使用されていたもの。
そこで使われていた蒸留機をオークションで落札し、
移設したのです。当時中村さんも
中村「由緒ある軽井沢蒸溜所の施設をの設備をぜひ生かしたい。
残していきたいという思いで静岡に移設しました。」
ようやく始まったウイスキーづくり、試行錯誤を重ね、3年
寝かせて完成したウイスキーを。試飲させていただきました。
徳増アナウンサー(以下徳増)「ああ、パーッとひろがる華やかなかおり」
中村「そうですね。非常に華やかで軽やかといった印象ですね。」
いよいよ来月、こちらのシングルモルトが発売となります。
そして、来年春にはさらに地元にこだわった、ウイスキーを発売予定です。
地元の風土を表現したいというポリシーで、中村さんはさまざまなことを
試してきました。
中村「この山の恵みをどうやって、蒸溜所とウイスキーに生かしていくのか。
その一つが、薪を使って蒸留するというアイディアだった。」
周りの山々を眺めて思いたったのが、オクシズの木材をエネルギー源に
することです。
一般的なウイスキーづくりではスチームの熱を利用して蒸留をしていま
すが、ここでは薪を燃やし、直火で蒸留するウイスキーも作っています。
林業が盛んなこの地区、地元の産業の活性化につながればと、
薪を使ってみることに
薪を提供する地元の林業従事者も、期待を寄せています。
林業従事者 繁田広嗣さん(以下繁田)「普通は、木材を家や建物に使うことが多いが、それがウイスキー
の味や香りに変わるのが画期的で、森のことが伝えられると思っ
てすごくうれしい。」
薪を使うことによって思わぬ変化も
中村「こんな味になるってびっくりしたね。まさかっていうね。ここまで違うとは」
繁田「違いにすごくびっくりしました。」
さらにさらに、今月から本格的に始まったのが、焼津市で栽培さ
れた大麦の麦芽や、県の研究所で開発された酵母などを使った、
オール静岡産のウイスキーの仕込み作業です。
中村さんの挑戦は世界を見据えています。
中村「よりクオリティーの高い酒を造る。地球の反対側に住んでいる方が、
静岡のウイスキーが好きといって、日々飲んでもらえるような、
そんな感じになれたらいいなと思います。」
徳増「今回初めてこの蒸溜所で作られたウイスキーが、来月発売さ
れますが、薪を使ったものは来年春の発売とのことです。
私、この両方を飲み比べてみたんですが、薪を使った方が
まろやかだと感じました。」
徳増「増田さんはウイスキーがご趣味とのことですが、
オススメの飲み方はありますか?」
コメンテーター 増田英行さん「私はウイスキーの原酒を好むんですが、非常に複雑な味と香り
がするんですね。リンゴやベリー、ナッツのような。その複雑さ
を楽しむために、大きめのワイングラスに少量入れて召し上がっ
ていただきたいですね。男性のイメージがありますが女性にも気
軽に楽しんでもらいたいです。」