こんにちは、担当Mです。
実は、つい先日 11/16(水)の出来事なのですが、
ニューポット(ウイスキーの原酒)が誕生しました!!
ということで今日は、事務所移転、蒸溜の準備を経たガイアフロー静岡蒸溜所の初めての蒸溜までのお話しをさせていただきます。
10月某日、まず一番最初にやってきたのは、熟成に使う樽でした。
はるばるアメリカはケンタッキー州より、そうです!バーボン樽がやってきました!40フィートのコンテナに、文字通り「目一杯」詰め込まれた樽を、器用に一つ一つ出していく作業。
およそ60kgの樽は、たとえ男性スタッフであれど、怪我をしてしまう危険がありますので、慎重に、丁寧に、コンテナから下ろしては転がしていきました。
見てください、この笑顔!!重労働ではありましたが、全て下ろし終わった時の達成感は、疲れも吹き飛ぶような気持ちでした♪
それからしばらくして、試験蒸留のスタートに向けて、原料となる国産の麦芽が搬入されました。コンベアからサイロへ移され、ディストーナーでゴミを取り除き、軽井沢蒸溜所からやってきたポーティアス製のミルの中へ!
どの程度まで細かく砕くのか、手前のハンドルで調節します。動かすのも初めてだったので、細かくチェックをしていきます。
マッシュタンもいよいよ稼働!甘い麦汁が出来上がりました。
乾燥酵母を投入し、酵母全てが麦汁に浸るよう、優しく上層部を濡らしていきます。一晩置いて、朝出社をしたら、もう社屋中が発酵してるんじゃないか!?と思う程、発酵が進んでややフルーティさのある香りが籠っていました。
こちらが4日間発酵させたもの。この頃には、発酵の香りは勿論するのですが、社屋の場所ごとに香りが違ったのです!
ある場所ではバナナ、ある場所ではクリームをたっぷり載せたパフェやクレープ、またあるところではたくあんやぬか漬けのような香りがしたり。当たり前の呼吸という動作が、なんだか冒険しているようなドキドキがありました。
十分に発酵した後、いよいよ蒸溜スタート!軽井沢蒸溜所で数々の名ウイスキーを生み出したポットスチル、静岡蒸溜所へ再就職をして、初めてのお仕事となりました。
久々のお仕事だったかと思いますが、弊社で一番のウイスキー造りのプロ。その腕が衰えることはありませんでした。このスピリッツセーフ、蒸溜された液体の状態が見られるのですが、隙間から漏れる香りで、軽く酔ってしまいました(笑)そしてこのセーフで、慎重にミドルカットが行われました。
初留そして再留と、二度の蒸留を経て産まれたこの透明な液体が、静岡蒸溜所、初のニューポットとなります。これからバーボン樽に入れて、熟成していきます。
ウイスキーとして世に出る日を、どうかお楽しみに♪